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5. 私達の食卓に並ぶ、
  魚の正体


   ・奇形や皮膚病の
    養殖マダイが市場の
    セリにかけられている

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   ・病気になる前に大量の
    抗生物質を魚に与える
    異様さ
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   ・こんなに背骨が曲がった
    ハマチが私たちの食卓に
    のぼっている
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   ・海も魚も人も汚染する
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   ・ こんな薬漬けの魚を
    食べている私たち
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   ・「魚には副作用・耐性菌が
    なくて安全」というけれど?
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   ・養殖魚は零細業者の
    生きる糧、 しかも食卓に
    欠かせない現実
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   ・魚の病気は人に影響がない
    と言うけれど・・・・・・
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   ・今日からスタート 
    魚食安全策

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もっと健康な魚を食べたい! 私たちの食卓に並ぶ魚の正体
取材・文/利岡裕子

5−6年前・ハマチ養殖がマスコミからずいぶん批判を浴びました。猛毒TBTOの使用・抗生物質などの薬の大量使用による飼い方、病気や奇形の魚が多く出回った事実などで、消費者の信用を落とし一時は水あげ量も減りました。では今その実態はどうなっているのでしょう?養殖魚は本当に安全になったのでしょうか?

切り身や刺し身にすれば分からない? -奇形や皮膚病の養殖マダイが市場のセリにかけられている-

7日26日、関西の某魚市場でのこと。セリがそろそろおしまいという段になって、下の写真の養殖マダイが登場しました。明らかに皮膚病のもの、目に異様な膜が張ったものや欠損したもの、頭が陥没したものなど本誌カメラマンが目撃。

つい最近同じ市場で異様な(ヒレが逆さになっていたり、尾がちぢれたものなど)養殖マダイがセリに出され、それを地元のスーパーマーケットが買っていく光景もありました。店頭では刺し身や切り身にして売られるために、この異様さを消費者が知る機会はありません。

こんなに多くの異様な形態の原因は何なのでしょうか? 水産庁振興部振興課に聞いたところ「魚同志の争いによるキズではないか」と言います。また、奇形の養殖マダイが市場に出回っている事実は初めて聞いたそうです。「何が原因かは、すぐ判断できませんが、奇形の魚が市場に出回っているのは問題ですね」とも。

実は養殖マダイは、人工孵化させるときから、防カビ剤(発ガン性の疑いがある)や抗生物質などによる薬漬け飼育が行われています。こうした点が奇形の原因ではないかと、獣医師の八竹昭夫さんは警告しているのですが・・・。

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病気になる前に大量の抗生物質を魚に与える異様さ

奇形の養殖魚だけが問題ではなく、正常な形であっても、薬漬けで育てられているこわい現実がここにあります。    

養殖魚は海のなかに網で囲いをして(生け簀)育てます。そのため海水の汚れなどが起きやすく、病気が蔓延しやすい環境です。

そこで抗生物質や抗菌剤などを投与するわけです。これらの薬は人体や環境に影響を与えるので、薬事法で厳しく規制され、ほとんどが医者や獣医師の処方を必要とします。

ところが「水産用医薬品」と名がつけば、使用基準さえ守れば、素人の判断で勝手に投与してもいいことになっています。また、使用基準のワクを離れて自由に使用してもよい抗生物質や抗菌剤のなかには発ガン性や催奇形性が確認された薬も含まれている点もこわい話です。

さらに問題なのは、人間や動物では病気の個体に対して授与しますが、養殖魚は生け簀の中から病気の魚を取り出すことが不可能なため、「生け簀の中に1匹でも病気の魚がいるということは、生け簀全体が不健康な状態と考える」(水産庁研究課)ので、健康な魚も同時に投与されてしまいます。その薬の量も「一部の魚を綱であげて全体の魚の体重の目安を出して薬の量を決める」(同研究課)おおざっぱさなのです。

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こんなに背骨が曲がったハマチが私たちの食卓にのぼっている

5〜6年前、長野県のある小学校の給食に奇形の養殖ハマチがおかずに出たというので大騒ぎになったことがあります。

そして、奇形の原因の見解が水産庁と獣医師では全く異なる結果となったのが、消費者としてはとても気になるところです。

故有吉佐和子さんの「複合汚染」に協力し、養殖魚の安全問題を提起し続けるハ竹昭夫獣医師は言います。「有機スズ化合物のTBTO(左ページ参照)は海洋汚染が原因で起こる魚への影響が大きい。私たちの実験ではこれを1万倍に薄め、さらに水で5段階に希釈して中にヒメダカの成魚を入れた。結果は希釈度と日数によって、死滅したもの奇形が出たものと、いずれにしてもひどいものでした。この実験によると、このままTBTOを使用し続けると250年後には日本海の魚介類が死滅することになります」

ともあれ、TBTOが養殖ハマチの寄形の大きな原因であると八竹さんや、マスコミ全体は考えていますが、水産庁側はこれに異論を唱え、「魚につく寄生虫が原因」として結論づけました。

「確かに奇形は寄生虫でも起こりうるのですが、でもそれだけでこんなに多くの奇形が出るはずがない」と八竹さんは言います。いずれにしても猛毒TBTOは徹底した解明を待たずに、90年に全面使用禁止になったものの、いまだに使用されている疑いがあります。

海から程遠い都会の割烹料亭やお寿司屋さんで、水槽に泳ぐ魚をその場で刺し身にして食べる活き造りは、賛沢の極みとして貴重がられています。

新鮮な魚を食べる賛沢さの裏には、安全性を無視した危険がはらんでいます。

魚たちは、海から都会に輸送されるとき、お互いに体がぶつかったり、タンクの内側にぶつかって、魚体に傷がつきます。ここに細菌が感染したりして、生理障害や細菌感染症で魚の傷がすすみ、長く生きられなくなったり、傷によって商品価値が低下したりします。

そこで、細菌感染の防止にもっとも手早い手段として、水槽の中に抗生物質が投与されます。無色透明で無臭の薬品を使用するので、一見しても分かりませんが、水槽の中の海水がいつまで たってもきれいなのは、薬のせいでもあるのです。

つまり、私たちは高価な活魚料理とともに、抗生物質も食べている危険性があるのです。

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海も魚も人も汚染する -猛毒有機スズ化合物TBTOがまだひそかに使用されている!?- 

TBTOは養殖現場ではなくてはならないものでした。生け簀の網に海草や貝などがくっついて、網に目づまりが起きると生け簀の中の魚が酸欠死するので、これらがつかないよう網に塗るものです。

しかしTBTOは猛毒で蓄積性が高くこれを使用した者に神経障害、感覚障害などが起きる可能性が高いと言われています。「TBTOを扱う業者のなかに、養殖魚のえさを作るときのミキサーで指をあやまって切断してしまう人がいるのは、神経障害(麻痺症状など)の一つだと思います」と八竹さんは言います。

この他、腎障害、肝障害の可能性もあり、蓄積性が高い点から妊娠中の女性から胎児への影響も考えられています。

90年1月、TBTOは「化学物質審査及び製造の規制等に関する法律」によって、輸入、製造、使用が禁止され、法を犯すと3年以下の懲役、または100万円以下の罰金が課せられますが、全漁連から漁協へ指導という柔らかな管理体制のせいか、今も一部で使用している疑いが今回の取材で見られました。

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抗生物質、抗菌剤、ウイルス病化学療法剤・・・ こんな薬漬けの魚を食べている私たち

養殖の魚たちは生け簀で育てるため、病気が蔓延しやすい環境にある。病気の場合は原則として出荷できないし多数死なせては元も子もないというので、1匹でも病気の魚がいたら生け簀に大量の抗生物質などを投与します。それも、養殖業者の勝手な判断で。また、禁止されているはずの猛毒TBTOが、今もひそかに使用されている疑いが・・・

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「魚には副作用・耐性菌がなくて安全」というけれど?

★水雇用医薬品は素人が勝手に扱っている

水産庁研究課によると、養殖魚に投与する抗生物質は、魚への副作用や耐性菌(病原菌に対して薬が効かなくなること)がなく、医薬品の認定がなされたものを、適性に投与して休薬期間(20日、30日と魚に薬を授与しない期間のことで、この間に魚の体内に薬が残留しないと考えられている)を設けているので、医学の素人が投与しても安全だといいます。

「耐性菌は、私の経験から言うと、むしろ魚の方が出現が早いのです。こうなると、さらに強い薬を授与していかなければならなくなるのです」と八竹さん。

八竹さんは魚に与える薬も、魚の病気も人間に影響を与える可能性は高いと警告しているのですが、魚の病原菌は人間のそれとは異なると考えているのが水産庁側の″常識≠ネのです。

ともあれ、養殖現場では魚に病気をさせてしまい出荷不能にならないよう、不必要に薬を投与している可能性も出てきます。

ちなみに水産用医薬品の使用量を把握している機関はありません。

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養殖魚は零細業者の生きる糧、しかも食卓に欠かせない現実

ハマチ マタイ、ヒラメ、マアジ、シマアジ、ギンザケ、カキ、ホタテ貝、車エビ、ワカメ、ウナギ、アユなどなど、海、川で生きる魚介類で私たちになじみのある魚介類は、下の円グラフの通り養殖がほとんどで、今や養殖魚介類は私たちの食卓に欠かせない存在になっています。

また零細漁業従事者にとっても、大手水産会社と対峠していくには、養殖業は生きる糧といえます。

高級志向が始まったころから、イワシなど、かつての日本人が食してきた魚は嫌われ、その処分に困って養殖業がスタートしたとも言われていますが、生産者と消費者の共通の利益である「魚の安全性」は、今後私たち消費者側からも声を大にして広めていきたいものです。

★鮮度が命の魚は薬物残留チェックが徹底できない

水俣病は有害な有機水銀が残留していた魚を食べたことで起こった病気です。

養殖魚は、体内に薬が残留していなければ食べ物として安全という考えから薬を与えない「休薬期間」を設け、都道府県別に監視体制を敷いています。そして、出荷段階で薬の残留検査をすることで、安全だと水産庁では言います。

ところが休薬期間が守られるかどうかは最終的に養殖業者の良心にかかり、特に罰則はありません。また、残留検査は検査官の数が少なく十分な体制でないばかりか、鮮度が命の魚の宿命から、検査結果を待たずに、魚は私たちの食卓に並びます。

★経済効率優先で、超過密飼育、飽食をさせて儲けようとした現実

いったいなぜ多くの養殖魚はこのように魚病に悩まされ、あげくの果てに薬漬けの魚になってしまったのでしょうか。

何よりも生き物としての魚の生態を無視し、1円でも高く売るためにどんどんえさを与え太らせる飼い方が原因です。これは、価格が質ではなく量で決まるためです。ちなみに養殖ハマチを1t生産するには、イワシやサバが8kg必要なのです。

飽食の限りで太らせ、そして小さな生け簀に多くのハマチを育てる結果、病気が蔓延します。そこで抗生物質などの薬を投与します。出荷前に死んでは元も子もないため、休薬期間を守れない養殖業者も出てきます。薬の耐性菌で、さらに強い薬を投与するケースも出てきます。食べ物としての安全性をチェックする体制は現状に追いつかず、私たちはひたすら業者の良心に訴えるしかありません。たとえ良心的な業者の養殖魚であっても、店頭に並ぶとそれを確認する術がないのが現実です。

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魚の病気は人に影響がないと言うけれど・・・・・・ なぜ!?こんなこわい魚をたべなければならないの?

水産業会や水産庁は魚病について、人間と魚とは感染する病原菌がちがうので、たとえ病気の魚を食べても、無害だと考えていますが、薬漬けの病気の魚が食べ物として本当に安全なのか、消費者としてはとても気になります。でも、食べ物としての安全性が科学的に検証されないまま今に至っているが現実です。

★食品企業主導「飽食」の時代がこれ以上続くと、世界中からうらまれて日本は「崩食」の時代を迎える                                      

小野寺義幸さん(食料経済学者) 写真あり
岩手大学卒業後、農林水産庁大臣官房室で、エコノミストとして活躍。その後経済企画庁を経て独立。専門は産業連関分析。テレビ、講演、大学講師などで多忙を極める。

戦後から昭和50年代までの日本の食料傾向を見ると、お米とイワシやサバなどの大衆魚の消費量が減少し、変わってマグ口やヒラメなどの高級魚の消費量が増えています。この傾向は今も変わりません。

歴史的な背景からみると、米軍占領下の食料政策において、アメリカが食材を売りやすくするためにGHQ(占領軍総司令部)が介入して、「粉食と肉食」を身につけさせたんです。

次に高度経済成長が結びついて、国民の懐が豊かになった。こうなると食料の3ピース化といって、とりあえず口に入るといい1ピース、次に見た目や匂いなどの情緒的2ピースを越えて、食料に遊びや演出といった食べることと異なる次元を求める3ピースが可能になった。

言ってみれば世界中で日本だけが、「飽食」しています。飽きるほど食う、いつ、どこでも、なんでも、自由に食べられる。これは実は食品メーカーなど企業が主導して、供給が需要を作りあげたと、私は思います。

そして食料を外国に頼らざるを得ない日本は、よその国の森や畑を壊して自分たちだけの食料を作る。まだ1ピースにも達していない国でです。食べ物のうらみはこわいです。こんな「飽食」を続けていたら、次は「崩食」がきますよ。(談)

★一握りの水産学者と薬品メーカーの癒着が問題(色赤)

ハ竹昭夫さん(獣医師) 写真あり
全国開業獣医師問題懇談会事務局長。日本小動物獣医師会常任理事。家畜や魚の安全性を提起し続け、テレビ、新聞、雑誌などでも活躍。『恐るべき養殖魚』など著書多数がある。

養殖魚の安全問題を提起し続け、今回の取材で全面的に協力をお願いした八竹さんに、ここでは3つの質問に答えてもらいました。
――獣医さんが魚の問題を扱うのでびっくりしましたが……
八竹「私自身は魚は専門ではないのですが、あんまり現状がひどいので実験までやったわけです。外国では獣医師が魚の病気を扱うし、日本でも魚病を扱えるようなカリキュラムが獣医学体系に組まれています。
――水産界の学者と獣医師では、どういった見解の相違があるのですか?
八竹「水産界では細菌の種類が違えば、魚病は人間に影響はないとしますが、細菌学を学んだ獣医師は、人間に影響がある可能性は高いと考え、食べ物として有害か無害かをまず念預にいれますね」
――薬漬け養殖魚で一番儲かるのは?
八竹「薬品メーカーです。一握りの水産学者との癒着があるんです。養殖業者はむしろこれらの犠牲者なんです」

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めずらしいもの、高級なもの、簡便さを求めるにもほどがある -今日からスタート魚食安全策を身につけたい-

前号の肉に引き続いて魚の安全性について特集してきましたが、「もう食べるものがない」と感ずる人もいることでしょう。でも、対策はあります。ここでは今すぐできることをご紹介しましょう。

★スーパーマーケットの特価品に手を出さない(題)(色赤)

切り身や刺し身になって「特価」シールが付いたものは、鮮度が落ちたもの、もどき魚(たとえば鯛の味に似た別の魚種)、奇形や病気の魚などの可能性が高いでしょう。もし、企業努力で極端に安くしたというなら、それは生産者などにつけを回すか、大手水産会社の乱獲を促したと疑えます。切り身になっては、専門家でもそれが奇形であったかどうかは判別がつきにくいもの。安いからと手を出すあなたの姿勢が、安全な魚、環境にやさしい漁業を困難にさせます。

★良心的な養殖業者の魚を食べたい

誤解のないようにここではっきりさせたいのは、養殖業者のなかには採算を度外視してでも、安全で健康な養殖魚を作ろうとしている人がいることです。

たとえば鹿児島県出水郡の東町漁協。ここでは養殖ブリにシール「日本一良質のブリ」を貼り、悪徳業者との差別化を計っています。あるいは愛媛県の遊子漁協の養殖魚も安全と言われています。

生産者と直接触れ合うことがほとんど不可能な日本の食料流通では、良質な養殖業者の魚とそうでない魚を私たちが見わけるのはとても困難です。何とか産地だけでも分かるようになるといいのですが・・・・・・。

★イワシ、サンマ、サバなど大衆魚を好んで食べる

もっとも簡単に安全な魚を食べる方法は、サバ、イワシ、サンマ、小アジ、イカなどの大衆魚を好んで食べるようにすることです。

これらのほとんどは1年で成長するので、海の汚染にさらされる時期も短くて安全度が高いのです。その反対にスズキやブリなどは成長するまでに3〜4年と長く、汚染された海で生きているものなら危険と言えます。

この他、酸素要求量の少ない魚も汚染されにくいので、ヒラメやカレイなども比較的安全でしょう。ただし、最近は海自休の汚染がひどくなっているので、むしろ良心的な養殖魚の方が安全かもしれません。

★もう「飽食」はやめて「豊食」を心がける

魚の安全性はいったいだれが責任を持つのでしょうか?「みんなで力を合わせていきたい」。これは養殖マダイの奇形が市場に出ている事実に対して水産庁振興課の人が言った言葉で、印象に残ります。

「今日本人に求められているのは、節度と倫理観なんです」と言う食料学者の小野寺義幸さんの言葉は、そのまま私たちが養殖業に携わる人々に求めることです。でも、その前にもう一度わが家の食卓に目をむける必要があるのかもしれません。         

めずらしく、高級で、簡便な魚ばかりを求めるのではなく、日本近海でたくさん捕れる大衆魚で食卓を囲むことに豊かさを見いだすことが、「飽食」から「豊食」の第一歩ではないでしょうか?

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