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ショック!!食器からも毒が出る!! 構成・文/山本 良一
★軽い!安い!そんなプラスチック容器は化学物質のかたまり プラスチックの食器にはこうした形でそれがどんな樹脂の製品であるのか.耐熱適度はどれくらいかといったようなことが表示されています。 ★プラスチックは石油を原料に多くの添加剤でつくられる こうして私たちの生活を見渡してみると、実に多くの種類のプラスチックに出会います。このプラスチックとは、一体どういうものなのでしょうか。プラスチックというのは、力を加えると、伸びたり曲がったりするものの総称で、アスファルトや粘土などもその中に入ります。でも一般的には、人工的につくられた合成樹脂のことをいっていますが、厳密さを問わなければ、プラスチッイコールク=合成樹脂と考えて構わないと思います」と説明してくれたのは、大阪大学理学部の植村振作先生。そして、そのプラスチックは、「ほとんど石油を原料にして、エチレンやプロピレンなどの分解ガスをつくり、それを化学反応させて、それぞれの合成樹脂をつくるわけです。このときガスの中の小さな分子をモノマーといい、これがたくさんつながったものをポリマーといいます。つまり、エチレンのモノマーをつなげてポリマーとすると、ポリエチレンとなるわけです。その原材料によって、いろいろな名称を持つプラスチックがつくられることになり、それぞれの性質によって各種用途に使われることになります」と植村先生。 いくつかの例を挙げれば、ゴミ袋はポリエチレンですし、水道管などに使われているのは、ポリ塩化ビニル、ボタンなどは、ユリア樹脂です。 そして、問題なのは、これらのプラスチックを製品化するために、各種の添加剤を使わなければならないという点です。食品の添加物同様、これらの化学物質には、かなり有害なものが含まれています。直接口にしないものに関しては、あまり気にならないかもしれませんが、食器や食品の容器としてプラスチックが当たり前となった現在、ちょっと見過ごすことはできません。 ★プラスチックの添加剤には発ガン物質が使われている 家庭の冷蔵庫をのぞいてみれば分かるとおり、カラシやマヨネーズのチューブ、野菜や肉などのトレイおよびラップ、ゼリーなどのカップ、各種保存・密封容器など、非常にたくさんのプラスチック製晶が入っているはずです。そのほか、あまり気づかないところでは、缶ビールの内側にもプラスチックがコーティングされています。そして子どもたちの食器。 これらのプラスチックは、さまざまな原材料を各種添加剤によってつくられる化学物質です。この中でよく問題とされるものは、以下のような物質です。
もちろん、このほかにもプラスチックの添加剤はかなりの種顆(1000を超える添加剤が使われているそうです)がありますが、明確に安全だと言い切れる物質は、ほとんどありません。 ★添加剤ばかりでなく、プラスチックの原材料も危険 いくつかのモノマーについては、その毒性が分かっています。 プラスチックの食器や容器からは、これらの危険な物質が、使うたびに溶け出ているのです。微量なので安全だという意見もありますが、確かにひとつの食器から出る物質は微量かもしれませんが、私たちの食べ物は、ほとんどプラスチックと接しているといっても過言ではありません。ということは、一日ではかなりの量になるでしょうし、食品添加物や残留農薬と同様に、相乗効果による危険性なども全く分かっていないのです。 ★子ども用の食器は、プラスチック製が中心。 コンビニエンスストアーなどで売られているお惣菜は、ほとんどが発泡スチロールの容器。そのまま電子レンジで温めて食べることが多く、もう完全に食器となっています。 植村振作 意外にもろいプラスチックは、ちょっとしたことで溶け出しやすくなります。だから、食器に使うのには無理があるはずです。 ★デリケートなプラスチック 私たちはプラスチックも一緒に食べている プラスチックの食器が、ガスレンジの火で変形してしまったというようなことは、多くの人が経験していて、プラスチックが熟に弱いことはだれもが知っています。でも最近では、電子レンジに使えるタイプのプラスチック容器なども売られています。しかし、耐熱温度は140度ほどで、油分の多い食品などは、その温度を超えてしまうことがあります。水は100度以上にはなりませんが、揚げものをするときの油は、その倍の温度になります。ところが、メラミン樹脂などは、わずか150度ほどでつくられます。陶磁器が1000度を超える温度で焼かれることと比較すると、プラスチックがいかに熱に弱いかが分かります。 そして、ほかにもプラスチックを溶かしやすいものがあります。 では、どうして、これほど危ないプラスチックを食器に使うことが許されているのでしょうか。おそらく消費者の健康よりも、経済効率を優先させた食品行政の結果によるものなのでしょう。それはプラスチックの検査基準によく表れています。例えば、メラミンなどのホルムアルデヒドを原料とするプラスチックから、ホルムアルデヒドが検出されては食器としてパスしません。ところか、そのチェックは、60度のお湯を30分間入れるだけなのです。こんな使用実態に合わない基準では、本当に不安です。さらにいうなら、電子レンジの電磁波でもプラスチックは影響を受けると思われますが、現在の基準では、全く考えられていないのです。これでは、基準に合格したからといって安全であるとはいえません。 ★プラスチックは傷つきやすいだから食品に混入しやすい 品名 食品包装用ラップフィルム ホルムアルデヒドの毒性:大量に飲み込んだ場合、消化管の炎症が生じ、痛みとともに意識を失う。量が比較的少ない場合は、吐き気や下痢をともないながら数日間は生存するものの循環器障害等で死亡する。発ガン性や生殖障害を起こすとも指摘されている。 ★プラスチックの毒性の弱さが逆に恐ろしいラットの実験結果 絶対にやってはいけないプラスチックの用途外使用 そしてもっとも危ないのが、食品用になっていないものを食器に使うことです。「プラスチックは用途によって、添加が異なります。食品用以外のものには、カドミウムなどの安定剤が使われていることがあります。ゴミバケツとなっているもので、漬物などは絶対にやめてください。何か起きても、そうした使い方をしたほうが悪いのですから」(植村先生) プラスチックに対する不安に明確にこたえてくれたのは、かつて、その実験をしたことのある坂下栄さん。 「危険な物質でつくられたプラスチックに現代の人間は、赤ちゃんのときから接しています。にもかかわらず、あまり危機意識を持っていないのは、毒性が弱い(摂取量が少ない)からなんです。でもそれは、危険が見えないということで、逆に恐ろしいことなんですね。ジワジワと身体が侵されているのに気づかない。人体実験にさらされているとしか思えないのです」と語ってくれた坂下さんは、プラスチックの慢性毒性を調べるために、発泡スチロールのカップ、ポリスチロールのカップ(よく使い捨てにされる半透明のもの)、ゴミ袋として使われるポリエチレンの袋にそれぞれお湯を入れ、それを冷やしたものと水道水の4種類でラットを2年間飼育しました。 その結果の一部が左の写真です。なんとスチロール製のコップの水で2年間飼育したラット7匹のうち4匹に腫瘍が発見されたのです。またそれぞれの水によって、ラットの体重にも変化が生じたといいます。 これらのラットは、私たちに明らかな警告を与えています。 カップ麺やレンジ食品からのプラスチックの溶出は、少なくなったものの、なくなったわけではありません。 プラスチック抽出水飲料による平均体重の変化 坂下 栄 ★安全と思われている陶磁器 その陶磁器からも有害な鉛が...
★陶磁器のうわ薬や顔料には光沢を出すために鉛が・・ 『そんなことを言われたら、もう使う食器がなくなる」と思われる方もいるでしょう。もちろん安全性においては、プラスチックより陶磁器のほうが、数段勝っていることは確かです。でも、実際に、平成3年の東京都の調査では、2種類のラーメン丼から基準を超える鉛(2・9PPmと6・6PPm。基準値は2・5PPm)が検出され、販売禁止処分が出されているのです。鉛は、よく知られているように、かなり有毒な物質で、ほんの少しずつ影響を受けたとしても、貧血や神経マヒなどを起こし、子どもの正常な発育を阻害します。 そして、その鉛は、酸味の強いジュースや食品に触れると溶け出てくるのです。 ★極彩色の食器を避けることと無鉛化を求めることが大事 そして、極彩色の食器は避けるようにし、やむを得ず使用する場合でも酸の強いものは入れない、といったような工夫をすれば、ある程度鉛の摂取は少なくなるはずです。 また、プラスチックもそうでしたが、用途外の使用は、特に危険です。よくティーカップのソーサーにケーキを載せたり、料理を盛りつけたりすることを目にしますが、これはやめたいものです。ソーサーは、あくまでカップのためのものであって、食品を載せるものとしてつくられているわけではありません。きれいなものであっても、焼きが十分であるかどうかは疑わしいからです。装飾用の絵皿なども同様に考えてください。 けれど、子ども向けのカップなどは、絵が外側なので安心だと思われている方も多いかもしれません。でも、カップの外側にたれた飲み物をベロリとやるようなことは、子どもの世界では日常茶飯事。カップに描かれた可愛らしいキャラクターにキスする子どももいます。ある意味では微笑ましい光景ですが、絵の部分の鉛とキスしていると考えるとゾツとします。 やはり、陶磁器選びも慎重でありたいものです。 ★鍋やフライパンにも有害物質を出すものも 台所で使う各種調理器具も実に多様な素材のものが開発され、売られています。おそらく20世紀に入るまでは、鍋といえば、土鍋か鉄のものだったと思います。土鍋は割れること、鉄鍋は重いという理由で、多くの家庭から姿を消して、現在では、アルマイト、アルミニウム、ステンレス、ほうろう、耐熱ガラスなど、こんなにも多くの種類が必要だろうかと思われるほどの鍋やフライパンが売られています。 果たしてこれらのものは大丈夫なのでしょうか。まず心配なのが″ほうろう製品≠ナす。ほうろうは、鉄などの素地にほうろう用のうわ薬(金属の酸化物を原料としています)を塗って焼いたもの(ただし焼き時間は、陶磁器の川分の−程度)です。このうわ薬からアルミニウムや鉛が溶出します。 特にアルミニウムは、老人性痴呆症の一つであるアルツハイマー病の原因物質ではないかともいわれています。これらの溶出も私たちには分かりませんが、ひび割れなどには注意したいものです。 人間にとって長い付き合いの陶磁器も、完全には信輪できない食器。 ★プラスチック食器なんか使わなくても大丈夫!
★代わりのものがない場合だけプラスチックを使うのが原則 ★プラスチックを使わない生活それほど難しいことではない
上の写真は、谷口修一氏(下の写真)の考案による“森修焼の器。これらは、カドミウムや鉛の入ったうわ薬を使用せず、色も天然の石を細かく砕いたもので着色しています。 この陶器の開発のきっかけは、「アサリを買って、ある陶器の器に入れておいたら、夕方には死んでしまったんです。それで最初は、なんと悪いアサリだろうと思っていたんです。それで、翌日も買ってきて、今度は、その陶器とステンレスのボールに分けて入れておいたんです。そうしたら、陶器のほうは死んでしまったのですが、ステンレスのポールのほうは元気だったのです。それが食器の危険性を私に教えてくれたのです」(谷口さん) そして、いろいろな陶器で実験・研究した結果、陶器に含まれる重金属が、生命を脅かす元凶であることが分かったといいます。これらの研究を踏まえて“森修焼≠ェ誕生。「使っていただいた方からは、食べ物の味もよくなり、アトピーも改善されたと好評です」(谷口さん) |
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