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  何を受けさせますか?
 
予防接種

   ・2人の医師にきいた
    私はこう考える 予防接種
    [→読む]

   ・これから予防接種と
    どう向き合うか

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何を受けさせますか?予防接種

取材・文/マナメッセ編集部

改正後、4疾病が対象外に、破傷風が新たに加わった。

 対象疾病

★予防接種法に基づくもの

ジフテリア、百日ぜき、急性灰白髄炎(ポリオのこと)、麻しん、風しん、日本脳炎、
破傷風
これ以外に、伝染病のようすによって決められる病気が対象に入っている。つまり、これから対象疾病が増える可能性が含まれているということである。

★結核予防法に基づくもの

BCG

  昨年秋より予防接種法が改正され、これまで予防接種は「受けなければならない」としてきた法律が、「受けるように努めなければならない」に変わりました。

 また痘そう、コレラ、インフルエンザ、ワイル病が対象疾病からはずれたり、被害の救済制度の充実、集団接種から個別接種を基本に、情報の提供、収拾を充実させることなども、新たに改正されたところです。

 しかし、この内容がどれだけ国民に普及しているのかには疑問がもたれます。

 例えばおたふくかぜや、水ぼうそうは対象疾病ではないことを御存知でしたか? もちろん、厚生省の「予防接種と子どもの健康」というガイドブックには、対象疾病外の病気は載っていません。とはいえ厚生省が積極的に対象疾病から外れたことを広報している様子も見られません。そればかりか、インフルエンザが大流行しているから、できればインフルエンザの予防接種を受けてほしいと受け取れるニュースを流している状態です。

 つまり、厚生省としては、義務でなくなっても、できるだけ予防接種は受けてほしいというのが本音なのです。

 受けて欲しいというからには、接種後のアフターケアも万全でワクチンに自信があるのだろうと思いきや「接種後1カ月間だけでもいいので、接種を受けたすべての子どもを対象に、発熱があったか、腕が腫れたのかなどの追跡はしてほしい。打ちっぱなしでいるのがいまの現状です」

 (ワクチントーク全国の青野美保さんの話)が実情。

 今回の改正後ようやく、接種後、このような副作用(厚生省では副反応という)がでたら報告するようにといった医師向けのガイドラインがもうけられた状態なのです。

 また、ワクチンの認可が甘いのではという声もあります。数多くの被害を出したMMRなどは、導入前、臨床試験が1000例に満たない接種数で安全性の評価がくだされた、ともいわれています。

 受けてほしいと広報されている割には、お粗末な状態なのがワクチンなのです。それを「長い間使われていたから安全」と片づけることはできません。

 ようやく、受けることが義務ではなくなったのです。その予防接種が本当に必要か、どれだけの臨床試験があるのか、受けたあとの経緯は…

 子どもの体は、親たちが守ってあげるしかありません。納得できないものは受けないくらいの覚悟で取り組むことが、今後予防接種を受ける側の権利であり義務なのです。

★接種現場で聞きました

池田範子さん敬介くん(7カ月)
予防接種を受けさせるときはいつも不安です。絶対事故がないとは言い切れないでしょう。同意書を書くのもいい気はしないですね。何かあってもうちは関係ないですよということに、同意させられているようで。

境美紀さん慎太郎くん(8カ月)
とりあえず予防接種は全部受けさせます。事故の心配はあるけれど、確率は低いと聞いているし、自分の子だけは大丈夫って、安易だけど思うんです。それに、大人になってから病気になると重くなるって話も聞くし。

山田由佳さん卓也くん(6カ月)
予防接種はすべて受けさせたい。おたふくワクチンの事故は知りません。おたふくの予防接種もするつもりです。姉が保母なのですが、かなり腫れるから受けさせた方がいいというので。つらい病気は味わわせたくない。

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2人の医師にきいた 私はこう考える 予防接種

 国は「接種は義務でなくなった」と言いつつ「できるだけ受けるように」と勧めるし、医師によって予防接種に対する考えもまちまち。受ける側に選択の余地が広がった分、もう、予防接種に対して無知であってはなりません。予防接種は効果があるものから、効かないもの、副作用がある場合などさまざま。それらを知り、そして接種をしてもらう医師とよく話し合い、そのうえで接種を受けるか否かを決めることが、大切なのです。

★ワクチンの種類

 ワクチンには3種類があります。生ワクチンは、ウイルスや細菌そのものを病気が起きない程度に弱めて使ったワクチン。ポリオ、はしか、風しん、BCG、おたふくかぜ、水ぼうそうが入ります。不活化ワクチンは、ウイルスや細菌を加熱や殺菌によって活性を矢わせたもので日本脳炎、百日ぜき、インフルエンザがこの種。トキソイドは、細菌の毒素を、免疫をつける能力を残したまま矢わせたもので、ジフテリア、破傷風が入ります。

★毛利先生の意見

 僕が、親の方たちにしっかりと知っていてもらいたいのは、これからは、予防接種は任意になったということです。つまり接種を受けさせるか受けさせないかは、受ける側の判断に任されたのです。

 法律は改正され、表現も「任意接種」とはなりましたが、厚生省側にはいまだに「予防接種はすべて受けるのが当然」という態度が、強固にうかがわれます。現に、厚生省で出した「予防接種と子どもの健康」という小冊子は、病気の恐怖のみをあおり、予防接種はすべてよく効き、副作用は少ないといった書き方になっているのです。

 例えば、結核のところ。年間4万人の患者が発生していますとあれば、親御さん方はびっくりしてしまうでしょう。でも、これを子どもで見ると、発病は20〜30人。死ぬ子は1年に1人か2人なのです。大人と子どものデータを混ぜて書いているんですね。効果の点でも、例えば不活化ワクチンは99%効くと書いてありますが、これはごまかし。日本脳炎や百日ぜきのワクチンなど、有効性に疑問がもたれているほどなのです。

 そうなると、何が必要で何が必要でないかを見分ける目が大切になってきています。不安なこと、疑問なことはどんどんと調べて、また、質問をする。親たちが自分で決めるという態度をしっかりと持ち、採用される予防接種が、うやむやな形で始まらないように、目を光らせておいてほしいと思います。

★鈴木洋先生の意見

 「なぜ予防接種が必要なのか」について、少し考えてみたいと思います。

 現在、予防接種が必要かどうかは、国とか医療の専門家がいうものではなく受ける側、すなわち本人や親が考えることであります。受ける側はみな、一様ではなく様々です。受ける理由もいろいろとあると考えられます。

 以前は、流行を阻止し、かかった病気の合併症をなくするために集団的観点から予防接種は行われていました。しかし、個々の健康状態がよくなり、合併症も少なくなった今日、さまざまな生活パターンや、考え方があり、予防接種を受ける理由も、当然様々なわけです。

 私を含めた専門家は、予防注射をする病気の十分な説明と、予防注射の効果と副作用の説明を十分することです。

 ただ、個々の医者では効果と副作用については情報が十分ではないので、国、行政が定期的に情報を流さなくてはいけないと思います。予防接種の安全とはどんなことか、専門家の意見だけではなく、受け入れる側の意見も採り入れ、もっと広く社会的コンセンサスを得なくてはなりません。病気にかかった人で、合併症がどれだけの頻度でみられるかの情報も必要です。

 今までの予防接種の問題点は、医療一般にいわれるインフォームドコンセントの欠落と、安全性についての社会的合意のないままに予防接種が行われてきたことにあるのです。


★予防接種を受けさせたい

◎町の保健センターで無料で日時指定されてくると「行かないといけないなあ」という気分になり、今まで受けさせていました。自分のなかにも「受けておいたほうが病気にかからないから」 っていう気持ちがあるんです。(子ども5、3歳 BCG、ポリオ、DPT、MMRを接種。水ぼうそうはかかる)

◎私が住んでいる市では、広報で日程を教えてくれ、保健センターや公民館で実施しているから、安心して受けさせられると思います。それに市が実施してくれなければ、混んでいる病院へわざわざ受けさせに行かなくてはいけないし。体に害がなければ、予防接種はやってもらいたいです。(子ども8、5、3歳 BCG、ポリオ、日本脳炎、DPT、MMRを接種)

◎病気に万が一かかったらと思うと怖いんです。だから受けたほうがいいという考え。でも接種前の診療はしっかりとしてほしい。(子ども2歳 BCG、ポリオ、DPT、はしかを接種)

◎実際、副作用が起こることを考えると怖いけれど、本当に病気にかかって大変なことにならないようにと、結局これまで長い間行われているものに関しては、受けさせることにしました。やはり、予防接種で多くの命が助かっているのも事実だと思うのです。ただ、受けさせるからには、親が普段から子どもの状態を把握して、体力の十分ある時期に受けさせたいと思います。また、医師側にも少しでも疑問のある場合はNOと言ってくれる適切な判断が求められると思います。(子ども9カ月 BCG、ポリオ、日本脳炎、DPTを接種。はしかは予定として考えている)

◎予防接種は病気それぞれに違うワクチンを使うし、受けさせる子どもの体質もそれぞれ。その日の体調によって、そのワクチンの影響が良いか悪いか大きく異なってきますから。ただ我が家(妻は元養護教諭、夫は医師)では、あくまで予防の意味で、たとえ発病しても症状が少しでも軽くなれば…という思いで、予防接種は受けさせようと考えています。(子ども10カ月 BCG、ポリオを接種)

◎ 予防接種は受けさせるべきものと考えます。実際、病気にかかって苦しむより、できるだけ予防をしてあげたいと考えるからです。特にわが子の場合、熟を出すとひきつけを起こすことが多いので、風しん、水ぼうそう、おたふくかぜなど発熱を伴う病気は予防したいと考えます。受ける前は、先生とよく相談して納得してから接種しています。(子ども4、1歳 BCG、ポリオ、DPT、はしか、風しん、水ぼうそうを接種。おたふくかぜは予定)

◎上の子どもは保健所で義務づけられていたため、指定の予防接種はすべて受けさせました。また、水ぼうそうは、ひどいと入院するというし、受けておくとかかっても軽く済むと勧められていて、今、迷っています。うちの主治医の先生はMMRも受けるように勧めてくれて受けさせました。予防接種の危険性については、先生からはあまり説明がないし、なんとなく受けなくてはいけないようだし、早く終わらせなくてはというような雰囲気はあります。(子ども5、1歳10カ月 上の子BCG、ポリオ、日本脳炎、DPT、MMR、水ぼうそうを接種。下の子BCG、ポリオ、はしかを接種)

◎体の調子が悪くなると、アトピーのかゆみ、その他の諸症状が悪化するので、なるべく長引く病気にはかからせたくなくて接種を受けさせています。以前、おたふくかぜ、水ぼうそうにかかったとき、それまで安定していたアトピーが目に見えて悪化していき、とてもつらい経験をしました。副作用のこと、不自然に免疫システムをコントロールしていることなど、予防接種は確かに必要ないことのようにも思えます。でも、それは、これらの病気にかかっても苦境を越えて全快してしまう健康な子どもにはあてはまっても、その病気によってかなりのダメージを与えられるような子どもには必ずしもあてはまらず、必要なこともあるのです。今は、ずいぶんアトピーがよくなってきています。だから風しんにかかりまた…というのは考えたくありません。(子ども3歳8カ月 BCG、ポリオ、DPT、はしかを接種。風しん、日本脳炎は予定。おたふくかぜ、水ぼうそうはかかる)

◎ はしかは、かかりつけの小児科に勧められて接種しました。ほかは無料なので受けさせました。予防接種は受けるべきものという考えに近いです。今、流行をしていない病気は、予防接種によって予防されていると考えているからです。それにかかったときに、軽く済むという気もしています。(子ども2歳10カ月、10カ月 BCG、ポリオ、日本脳炎、DPT、はしかは接種。おたふくかぜ、風しんは予定)

★はっきりいって迷っています

◎MMRがちょうど問題になっていたときに、接種時期が重なって、近所の保健婦さんに相談しました。「まわりの市町村ではすべて中止」「私なら受けさせない」などの声を聞き、そのときは受けさせませんでした。ただ、かかりつけの小児科では単独で受ければ問題ないと言われて、結局は受けさせたんです。でも、自分が子どものとき、はしかやおたふくかぜはかかる病気だったので、本当に必要かは疑問。それでも受けさせたのは、もし病気にかかってもひどくなったら、受けさせなかったことに対して後悔すると思ったからなんです。すべての予防接種を受けさせないという自信はありません。(子ども5歳 BCG、ポリオ、DPT、はしか、おたふくかぜ、日本脳炎を接種)

◎市から来た通知のものは受けさせました。予防接種は本当は必要ないと思いますが、親としては接種をしたほうが気持ち的には楽だと思います…。(子ども6歳、1歳3カ月 上の子BCG、ポリオ、DPT、はしかを接種。下の子BCG、ポリオを接種。おたふくかぜ、水ぼうそうはかかるのを希望)

◎受けさせるべきという考えではありません〈しかし、必要ないとも思いません。というのも、今日でも途上国ではまだ下火になっていない病気もあり、大人になってから接種をするともっとひどい副作用が起こるものも多いと私は思うからです。小さいうちに、例えば、水ぼうそうにかかってくれれば普通に済むことでも、大人になってから入院にまでなる人が、私の周りにも2〜3人はいます。万に一でも大人になるまでかかってくれなかったらという思いを捨てきれないのなら、私は必要と思うものは親の意思で決めるべきだと思います。(子ども4、1歳 BCG、ポリオ、DPT、はしかを接種。風しん、おたふくかぜ、水ぼうそうはかかる)

◎予防接種は必要がないとは思いますが、そのようには言い切れない問題だとも思います。風しんなど、それ自体には問題がなくても、妊娠中に感染すると胎児に影響があるといわれているし。ただ、昔よりは衛生面でも医療技術も変わってきているので、親自身も情報をつかみ必要か否かを判断するべきだと思います。(子ども3、1歳 上の子BCG、ポリオ、はしか、DPTを接種。下の子 BCG、ポリオを接種)

◎はしかに関しては実母がはしかの後遺症で耳を悪くした例が身近にあります。国は受けたとき、受けないときの両方のリスクを伝え、そのうえで接種は任意にすべきだと思います(子ども2、1歳 BCG、ポリオ、DPT、はしかを接種)

◎昨年、熱性けいれんを起こしているので、−年間は受けていませんが、−年たった今、真剣に悩んでいます。特にはしかは。医師によっては−年たたなくても受けたほうがいいという方もいました。みんな予防接種を受けていたから大流行をしなくなったなら、受けない人が増えたらどうなるのでしょうか。それも疑問です。(子ども2歳6カ月 BCG、ポリオ、DPTを接種)

◎今の日本で命を落とすほどの病気は、もうほとんど存在していないから、予防接種も全部が全部必要ではないと思います。でもかかったときひどかったりすると、子どもが苦しむので、やはり受けさせるべきかと考え、いつも迷いながら結局、医者の言う通りにしています。(子ども2歳6カ月 BCG、ポリオDPT、水ぼうそう、はしか、風しんを接種)

◎私自身は予防接種をしたために、はしか、風しん、おたふくかぜをしたことがありません。でもMMRの接種がなくなったということは、別に必ず予防接種がいるほどではないということでは?(子ど11カ月 BCG、ポリオ、DPTを接種)

◎受けさせるか否かは個人の判断に任せるべきとしながら、現状ではその判断をするための情報があまりに少ないと思います。例えば、アトピー児の場合、どの予防接種でどういう症状が考えられるかなど、きめ細やかな指導をすべきです。(子ども5、2歳 上の子BCG、ポリオ、日本脳炎、DPT、はしか、おたふくかぜを接種。下の子BCG、ポリオを接種。はしかはアトピーのため受けられないかもしれないと言われた)

◎予防接種には必要のあるものと無いものとがあると思う。情報をもっと正確に伝えて、個々の判断に任せたらいいと思う。ただし、問題が起きたときの保障は十分にしてほしい(子ども9、6歳 上の子BCG、ポリオ、日本脳炎、DPT、はしかを接種。下の子BCG、ポリオ、日本脳炎、DP↑、MMRを接種)

◎予防接種の普及によって、重い障害の残るような病気も防ぐことができ医学の進歩を実感するのですが、何の病気でもすぐに予防接種をすればいいかという疑問も残っています。軽く済む病気のものはかかって、抵抗力を自分の体で作ることも大切なのでは。(子ども4、2歳 BCG、ポリオ、日本脳炎、DPT、はしか(下の子のみ)を接種)

◎万が一副作用が起きたらという思いと、病気にかかったときの本人の苦しみを考えると、迷います。(子ども1歳3カ月 BCG、ポリオを接種)

★受けさせないつもり

◎予防接種は受けなくてもいいと思います。 はしか、風しん、水ぼうそう、おたふくかぜなどはかかっても問題がありませんでした。はしかと水ぼうそうなんか同時にかかったのですが、子どもと2人で、3〜4日がんばりました。免疫がしっかりとできてよかったと思います。(子ども5歳 BCG、ポリオ、日本脳炎、DP↑を接種。この4つは自分自身 も受けたので)

◎行政サイドから見れば、予防接種は受けさせるものなのでしょうけれど、個人レベルから見れば必要ないと思います。ただ、今まで受けて当然の時代が長かったので、受けない決断をするのに勇気がいりますが。(子ども3、1歳 BCG、ポリオ、DPT、はしかを接種)

◎予防をするために受けたもので、副作用が起きて、一生子どもに苦労をさせるのはつらいので、それらの病気にかかってしまったら、もっともよい方法で治すようにするため、受けさせません。(子どもー歳川カ月 BCG、ポリオ、DPT、はしかを接種。これ以外は受けさせない)

◎私たちが子どもの頃、かかるのが普通であった病気も、今では接種になっている。食事面もよくなったし、しっかり養生をすれば、病気はかかっても大丈夫だと思う。それよりも副作用のほうが怖い。(子ども1歳 全く受けさせていない)

◎その病気になると、命が危ないとか、かなりの重症になるといったもの以外は、受けさせなくてもいいと考えます。(子ども1歳4カ月 BCG、ポリオ、はしかを接種)

◎必要ないと今は考えています。保健所に勤めていた方の話では、予防接種によって副作用の出る危険性のほうが、病気にかかってひどくなるよりも確率が高いそうです。でも、万が一接種しなかったことによって、子どもがその病気でとりかえしのつかないことになったら…、という迷いもあります。医師などに説得されれば拒否し続けられるか自信はありません。(子ども1歳8カ月 ポリオのみ接種)

◎子どもに予防接種を受けさせるのは、免疫のない子どもにその抗体をつけさせるためといわれていますが、私はそうは思いません。病気は体から不必要なものが出るものだと思うので、私は自然にまかせていいと思います。(子ども2歳 すべて受けさせるつもりはない)

◎トキソイドワクチンは副作用が少ないが、その他のワクチンは危険。それを混合にしたものなんて問題外。病気はあきらめもつくけれど、予防接種で死ぬなんていうのは、悔やみきれない。(子ども2歳2カ月 破傷風のみ接種)


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これから予防接種とどう向き合うか

 病気にかかるというのは、ウイルスと人間の出合いで、運です。予防接種とは、運に任せないで、つまり自然に病気にかからせないで、その病気に対する免疫を人工的につけることです。これは理論的に、その病気にかかったことと同じことかもしれません。でも、人工的にウイルスを体内に入れるということは、ある意味でその人の免疫機構に手を加えていることになります。将来的に免疫機構を乱す可能性もあるという説もあります。

 いずれにしても、異物を体内に入れることは、なんらかの副作用が起こりうる可能性を含んでいるのです。

 副作用の危険をはらむワクチンだからこそ、その開発、認可には慎重であってほしいものです。しかし現状では、ワクチンの認可には首を傾げてしまうようなことが多々あります。

 例えばMMRの導入。導入前、栗原さんのような事故が起こっていたのにもかかわらず、おたふくかぜワクチンはMMRとして全国で導入されたのです。

 しかも栗原さんによると、その年度、医薬品基金が発行する「救済事例」や、厚生省のモニター制度により発行の「モニター報告概要」のどこにも、栗原さんの事故は載っていなかったとのこと。厚生省が発表して、私たちが見られる資料が限られていることを考えると、どんな事故でも私たちは知りたいのに、すべての事故は報告されないということになります。つまり、ワクチンの有効性は宣伝されても、ワクチンによって起こったことを知る機会は限られているのです。

 栗原さん以外にも、ビケンのおたふくかぜワクチンの事故はMMR導入前にいくつか起き、報告もありました。にもかかわらずの認可、そして多くの犠牲。

 犠牲が起こってからの対応も遅く、しかも副作用である無菌性髄膜炎は軽くて後遺症もなく治ると公表していたのです。死亡例もあったのに…。

 結局裁判で国が責任を認めなければ、いまだにこの予防接種は対象疾病に含まれていたかもしれません。それだけ、国側は隠そうとし、認めまいとしたのです。しかも、いまだビケンのおたふくかぜワクチンは単独でならば使えるし、使われているのです。

 効かない、危険とわかっていても、その予防接種をすぐに中止にしないのはどうしてなのでしょう。MMR問題が起こっていた頃、MMRをテーマとしてその間題を追っていたジャーナリスト斉藤貴男さんによると「ワクチンはメーカーにとって安定した収入源。メーカーは人間を市場としてしか見ていません。当然これからもワクチンは増やしたいと考えているはず。しかもメーカーのトップには厚生省からの天下りもたくさんいます。こう言えば、ワクチンを取り巻く状況がわかってもらえるでしょう」と話してくれました。

 この取材で、何人かのワクチン開発者、そして予防接種を推進する意見の医師にコンタクトを試みました。忙しくて取材ができなかった人、拒否した人、質問に答えてくれた人、くれなかった人とさまざまでした。手短でしたが、取材を受けてくれたある研究者の言葉が印象的です。

「私が開発したワクチンには自信があります。ひとつも問題は起こっていない。それに、もちろん医師のほうから需要があるからつくっているんです。接種を必要としている人は、あなた方が考えている以上にいるんですよ」

 接種を必要と考えるのは「受けたほうがいい」という宣伝文句しか広報されていないから。「受けないとこんな症状が出ますよ、こわいですね」だけなら、誰だって受けようと思うはずです。

 これが予防接種をとりまく現在の状態です。前頁の表を参考に、どうか真剣に予防接種と向き合ってください。そして、自分の子どもはもう関係ない年齢だからと、この問題に無関心にならないでください。将来、再び、悲劇が起こらないためにも。

★副作用が起こったら〜

 宇治市に住む栗原さんは、1983年、阪大微生物研究所が開発した、おたふくかぜワクチン「ビケン」を、何の疑いも持たずに長男に接種させました。その約2週間後、息子さんは39度の高熱を出し、3、4日の小康を経て「てんかん発作」が起こりました。以来息子さんは、てんかん発作を繰り返しながら、知的退行、機能障害が合併した状態が続いています。

「国が救済してくれるのは、法で定めている対象疾病のみで、息子が受けたような対象外疾病の予防接種の場合は、法的に厚生省には責任がありません。医薬品副作用被害救済基金に申請するしかありませんでした。

 これを教えてくれたのは、息子に接種をした担当医です。私の場合は、医師に恵まれていて、申請に必要な医師の診断書もスムーズに出してもらうことができましたが、診断書を書き渋る医師もいます。というのも申請ができるのは『医薬品が適正に使用されたにもかかわらず』起こった場合だけ。つまり、医師も自らの医療過誤をチェックされるのです。

 申請してから認定までは審議がいつ行われたかもわからないまま、結果だけ通知されます。申請には文書代、その消費税、交通費などかなりのお金もかかりました。対象疾病であっても認定までの苦労は同じです。あのMMRのときなど、市町村の調査委員の中にワクチンの開発会社の理事が含まれていたところもあるのですから、なかなか認定されないのが普通です。それ以前、医師の段階で副作用でないとされる例もかなりあるはずです。

 厚生省は今後、救済制度を充実させるといっていますが『予防接種と子どもの健康』のどこに救済制度のことが書いてあるのでしょう。また、この人数の申請があり、これだけ認定しましたと優秀な数を公表しても、その中には底辺部分でハネた被害届けは、入っていないはずです。泣き寝入りはその数倍ある、これをみんな認識して欲しいですね」

 

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